「こんにちは」

と店員さんたちが出迎えてくれた。

なんだかすでに何度も来たことがあるような不思議な感覚。

まるで久々に実家に帰ったときのような、あたたかさに包まれる…

隠れ家的メディカルカフェ

建物を進み、少し奥まった場所にある「Cafe Beaute

店内の造りもまさに“隠れ家”

朝食や昼食の時間は和食、お昼過ぎた時間はコーヒーやスイーツの香りが漂う。

マツコ会議でも特集されていた、Cafe Beauteさん。

噂には聞いているものの、実際どんなお店なのでしょうか。

今回は店長である歯科衛生士、そして調理師の松村紀恵さんに話を伺いました。

「スタッフに健康的なものを食べてもらいたい!」から始まった

歯科医院って小さな空間じゃないですか。

院内で食べられないからお昼ごはんをコンビニやファーストフードで済ませているスタッフが多かったんです。

歯科衛生士であるオーナーがそんなスタッフの様子を見て、「健康を管理する歯科衛生士がこれではだめだ!」と思い立ち、社食として使えるように始めたお店でした。

2018年の8月にOpenしました。何もできていない状態だったのでプロデュースから始まり、1からみんなで作っていったんですよね。

歯科衛生士として食から発信

生きるために食事は必要で、お口はその入り口です。

おいしいごはんをひと口食べるだけで表情が変わるじゃないですか。普段当たり前に食べる行為をしていますが、食べることってすごいんだなって実感するんです。

カフェはたくさんの人が来ます。歯医者に定期的に予防として通う人は意識の高い人が多いですよね。でも本当はそうじゃない人にもアプローチしたい。その方法を考えたら食から発信するのが一番響くと思うんです。

お口に携わっている歯科衛生士だからこそ、食の大切さを伝えられることがあります。歯医者だけじゃなくてこういったところから発信できるのがいいですよね。

メディカルカフェとして近い距離で先生と話せる

おかげさまでメディカルカフェとして利用していただくことが増えています。

先日は、脳外科の先生にクモ膜下出血のお話をしていただくイベントがありました。ランチを食べながらお話が聞け、白衣を脱いだ先生と近い距離でコミュニケーションを取ることができるんです。お料理は、内容に合わせて先生と相談しながら脳に特化したものを提供しました。

他にも、認定衛生士を取得するための講座を牧草一人先生がやってくださっています。終わった後に懇親会をしたり、普段聞けないことを気軽に聞けたり、みんな楽しそうにお勉強していますね。

ーー普段はどういったお料理を提供しているのですか。

お味噌汁は根菜を入れるようにしたり、お肉や玄米を使ったり、切り方を工夫したり…。”よく噛める”ようなメニューを考案しています。

メインディッシュは3種類あって、その中から2種類を選ぶことができるんです。牛、豚、鶏や海鮮フライなどのメインメニューがあります。

毎日違うメニューを考えて、作っているんですよ。だから毎日来ていただいても飽きることはないと思います(笑)。

ーーどんなメンバーでメニューを考案しているのですか。

歯科衛生士、調理師、健康管理士、パティシエ、バリスタのメンバーで毎日試行錯誤しながらメニューを考えています。

当店はほっとするような家庭的な食事が多いです。和食メインで、酢の物があったり…。若い人ってそういったものあまり食べないじゃないですか。ですので、栄養を考えて野菜たっぷりにし、バランスの良い食事を提供しています。

特にこだわっているのはドレッシングとお味噌汁ですね。ドレッシングは手作りのにんじんドレッシング。「そのまま飲みたい!」というお客さんがいるぐらい人気なんです。お味噌汁は黒豆味噌などいろんなお味噌を使用しています。

スイーツは白砂糖不使用。虫歯のリスクが低いので安心して召し上がっていただけると思います。なかでもプリンは人気で、食べたら笑顔がこぼれることから幸せプリンと呼ばれているんです。

コーヒーは兵庫県神戸市と西宮市に店舗を構えたコーヒー専門の自家焙煎ビーンズショップであるTAOCA COFFEEさんが、ボーテのために豆を挽いてくれています。それがなんと、おかわり自由なんです。ゆっくり過ごしてもらいたいと思って。

ーーお客さんとしては嬉しいものばかりですね。

きっとみんなのお母さん的存在なんでしょうね。どうしたら喜んでもらえるのかを常に考えています。

例えば、お客さんが何か残してたら「苦手だった?」とか「体調悪い?」とか聞くようにしているんです。嫌いだったら「次はこういうのにしてあげるねー」とか言ってあげられるじゃないですか。お客さんをみて臨機応変に対応しています。ここに来るのが癒しとなってもらいたいんですよね。

だからお客さんが入ってきたときも「いらっしゃいませ」ではなくて、「こんにちは」と言うようにしています。”お客さん”というよりも、家族を迎えるようなおもてなしをしたいんです。最後に出て行かれるときもまた帰ってきてねという気持ちを込めて「ありがとうございました」という過去形ではなく、「ありがとうございます」と言っていますね。

カフェにちらっと歯科関連グッズ

店内に置いてある時計は歯をモチーフにしていて、レジのそばにあるガラス細工は歯のキーホルダーです。歯根嚢胞のキーホルダーは結構マニアックですが歯科関係の人には盛り上がっていただくことが多いですね。

入り口入ったところには歯ブラシなどの口腔ケア用品を置いています。知らずに入ってきたお客さんが「なんで歯ブラシが置いてあるの?」と関心を持ってくれるんです。そこから歯ブラシに興味を持ってくれ、ワンポイントアドバイスもします。そうやってカフェから口腔ケアに繋げられるじゃないですか。

歯科衛生士の仕事の幅は広がっています。歯科医院に勤めるだけではなくて、別のところからアプローチしていくこともできるんです。歯周病をなくすとか予防を広げたいと言うけれど、それらの先には”おいしく食べてもらうため”というのがありますよね。

医療の現場だけじゃなくて、こういったお店からも心のメンテナンスや癒しを与えられるんです。視野を広げてみると面白い。自分が目指すものややりたいことに突き進んで歯科衛生士の仕事をもっと楽しんでほしいです。

噛んで美味しく、キレイになる健康カフェ Cafe beaute

〒542-0085
大阪市中央区心斎橋筋1-4-12心斎橋日光ビル2F
地下鉄御堂筋線心斎橋駅徒歩1分
しゃぶ亭左横のビル2F奧です。
日替わりランチはなくなり次第終了。
(あれば夕方でもご用意できます)
TEL:06-6244-5733
営業時間:11:00〜19:00(Last Order 18:30)
休店日:毎週木曜
完全禁煙・無料WIFI
http://cafe-beaute.com

編集後記

心もからだも健康になれるCafe beauteさん。

”大阪に行くときにはまた顔を出したい”

スタッフのみなさんのあたたかさに包まれながら食べるごはんと幸せプリンは格別でした。

Cafe Beauteスタッフのみなさん、ありがとうございました。

歯科衛生士・本吉ひとみ