歯科衛生士の皆さんは、患者さんとのコミュニケーションをスムーズに行えているでしょうか?

「私は人見知りだからダメなんだ…」と思う必要はありません。

特に新卒の方は患者さんとどのように会話をしたらよいのか、わからないことも多いと思います。

そんなときはこの記事を利用してみてください。コミュニケーションを図る上で大切なちょっとしたコツをご紹介いたします。

患者さんの言葉を引き出す「うなずき」

普段なにげなくしている日常会話のなかでも、ほんの些細なことで患者さんの言葉をうまく引き出すことができるのです。

今回は心理学者のマタラゾが実証した実験のお話をします。

マタラゾは「うなずき」が会話にとって重要であることを証明しました。

マタラゾのうなずきと発言量

この実験は、アメリカの警官と消防士の採用試験で行われています。

実験者は面接官で、被験者は受験者です。

表面上はごく一般的な採用面接の形をとっていて、1人につき45分間の面接が行われました。

45分間のなかで3回のセクションに分けて話をしました。内容は実験的に操作されています。

1回目のセクションで実験者は自然な対応をしつつ、うなずきを制限しました。

面接官の発言は1回につき5秒だけ、そして微笑みのような行動はしないように統制されています。

2回目のセクションのときははっきりとうなずき、話し終えるまでうなずきを繰り返しました。

3回目のセクションでは、再び制限された対応をしました。

実験の結果、被験者の85%の人がうなずきがあるセクション2で発言が増えていました。うなずきによって発言数が約50%も増えていたのです。

また、意図的にうなずきをやめたセクション3では再び発言数は減少しました。

「うなずき」は会話を促進させる

この実験から、うなずきが会話を促進させることができるということがわかりました。

多くうなずかれるとより強く承認されていると感じ、その承認への快い返答として発言量が増大します。

ただ相手の言うことにうなずくだけで相手ようにの発言数を増やすことができるのです。こんなに簡単なことはありませんよね。

「質問」もコミュニケーションを円滑にする

それと同時に質問も大切な要素のひとつ。会話において質問を多く投げかければ投げかけただけ相手の人は自分に興味を持ってくれたことに喜びを感じ、好意を持つようになります。

若い歯科衛生士さんは自分より年上の方とのコミュニケーションが多くなると思います。年齢が離れていると何を話したらよいのかわからなくなることもありますよね。

そんなときは相手の発言の単語だけでも拾って、わからなければわからないなりに質問してみるのです。「わからない」と言うことを素直に伝え、教えてもらいましょう。

教えてもらうことで新しい知識も増え、患者さんの好みや生活習慣まで把握することができます。口腔内を管理するだけではなく、良好な人間関係も築けることができたらもっと仕事が楽しくなると思います。

「うなずき」で問診しやすい雰囲気を

そして相手が話しているときにはできる限り大きくうなずいてみてください。

相手の人が話しやすい雰囲気を作り出すことは問診をとる上で重要です。患者さんの会話を引き出す方法のひとつとして、マタラゾの「うなずき」を試してみてはいかがでしょうか。