新卒の歯科衛生士のみなさん、または転職したばかりのみなさん、新しい職場には慣れましたか?

すでにコミュニティができているところにいきなり飛び込むには勇気がいりますよね。打ち解けるのは大変で、慣れるまでは不安がぬぐえません。

コミュニケーション能力が高くて、すぐに仲良くなれる人が羨ましく感じることもあるかと思います。しかし、「自分はコミュ障だから仕方がない。」と諦めるのは早いです。

ありのまま素直になろう

今回はコミュニケーションに悩むすべての歯科衛生士さんに《ルービンの自己開示》をご紹介します。

自己開示とは、言葉の通りで”自己を開いて示す”こと。自分についてのプライベートなことをありのまま素直に伝えるという意味です。

心理学者のルービンは、初対面の人同士が話をするときは自分が正直に話した分だけ相手の人も同じように心を開いてくれることを実証しました。

ルービンの自己開示実験

この研究は、ボストンの空港のロビーの待合室で行われました。被験者はロビーに座っている人。

実験者は適当な人を見つけると話しかけ、「筆跡の調査をしているので協力してくれないか」と依頼します。

そこで実験者は、”何か文章を書いてもらいたい”と言いながら、「例えば…」と文章を書いて見せます。

その文章は3種類あり、自己開示の程度が異なります。一つ目が少ない自己開示、二つ目が中程度の自己開示、三つ目が多く自己開示した文章になっています。

その文章をお見せして、被験者自身のことを書いてもらうよう依頼します。

すると、少ない自己開示では同じように少ない自己開示、多い自己開示だったら多い自己開示という結果に。実験者が示した自己開示の深さと被験者が書いた自己開示の深さに相関が見られました。

例で示した自己開示が親密の内容であればそれだけ書かれた内容も親密だったのです。さらに親密な答えをした人ほど、実験者に好意を示すということまで明らかにされました。

まずは自分から行動する

なので、相手に好かれて心を開いてもらいたければ、まずは自分から自己開示する必要があります。

相手が正直に話してくれると自分も話しやすくなることありますよね。

消毒室やスタッフルームで二人きりになったときはチャンスです。全員と一気に距離を縮めるのは難易度が高いですが、一番話しやすい人を狙って声をかけるのは気楽にできるのではないでしょうか。

人間関係は自分次第

少し込み入った話や悩んでいることなど正直に話すことで相手に好感を与えることができます。自分が信頼されていることを知り、話を受け入れようとするのでより親身になるのです。

一歩踏み出すことができたら次に進むのもハードルが下がりますよ。

ただし、自己開示の適切性のことも考慮しましょう。初対面→知人→親友と関係が深くなるにつれて自己開示の「広さ」と「深さ」が進行するといわれています。初対面でいきなり”自分の家庭環境の複雑さ”など深刻すぎる話をしても不適切であることになり、敬遠されてしまいます。

結構、人間関係は自分次第。相手を変えようとするのは無理がありますが、自分が変わると相手も変わる可能性があるのです。

相手のせいにする前に自分が変わるところから始めてるのはいかがでしょうか。

ただ、新しく入ったスタッフが頑張る前に、長く働いているスタッフが話しやすい雰囲気をつくってあげられるのが医院としては理想的です。

自分が新人のときに悩んだことを思い出して、不安がいっぱいの新人さんに手をさしのべてあげてください。みんなが働きやすい職場をみんなでつくっていきましょう。